木工にせよ他のモノ作りにせよ真っすぐな線を引くのには当然直定規(ものさし)を使用します。
しかしこの定規って本当にまっすぐなのでしょうか?
結論から言うとまっすぐではありません、と言うかお店で買った定規で真っ直ぐな定規はほとんどありません、たぶん。
まぁこれはどこまでを「まっすぐ」と言うかで答えが変わってくるので見方を変えれば定規は全部まっすぐですとも言えてしまうのですが。
私の手持ちの直定規で特に歪みが酷いシンワの600mm定規で曲がり具合を確認してみます。
ライトボックスの上に二本の定規を置いてピッタリと合わせてみます。
真ん中にスリットが見えます、これが歪みです、この2本の定規のどちらか一方、またはどちらもが反っているか凹んでいると言うことになります。
定規を何本も用意して同じような事をすればどれが歪みがキツイかがわかりますのでみなさも家の中の定規を全部出してみて確認してみることをオススメします。
長さはどうなのか? メーカー違いの3本を端を合わせて並べてみます。
上からシンワ、100円ショップ、タカギ、の物差し。 100円ショップのやつはなぜか305mmです。
よく見ると長さも微妙に違うのがわかります、木工程度ならこのレベルの誤差は問題にはなりませんが本当に酷い物は1ミリくらいの誤差が出ます。
買う前にどうやって見極めるか。
私の場合は買う前に袋から出してみて何本も重ねまくります、他のお客さんから変な目で見られようが構わずやります。
さすがに店員に注意されたらやめますがもうその店では物差しは買いません、 それから中身が出せない種類のパッケージの場合も、買いません! 買う前に中を見るだなんて非常識ではありますが、酷い歪みの物差しに当たった場合は本当に残念な気持ちになりますのでできる限り精度が出ている物を買いたいですね。
別にこれくらいの歪みは誤差の範囲だ、と思えるのであれば別にそれでまったく問題は無いのですが、私の考えでは「これくらい」を気にせずに作っていてもモノ作りの腕前は上がらないと思うのです。
よい職人というのは道具のクセや歪みをよく理解して仕事をしているものです、私は職人でもなんでもないのですが。
ぜひモノ作りする時には、基準にすべき道具の事も疑って取りかかってもらいたいと思います。
ところで曲がったものさしですが昔ヤスリで削って調整しようとしたことがありましたが、あんまりうまくいかなかったのでやらない方が無難です
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