型取り技術の基礎知識 シリコン型に透明樹脂を流す方法。

道具・工具・DIY

先日シリコンのブロック型を作りましたので、その型を使って透明樹脂成形をしてみます。
型取り技術の基礎知識 シリコンのブロック型

今回用意した樹脂は3種類の透明エポキシ樹脂です。

①日新レジン z-1(n)透明型
②日新レジン CEP-3
③Devcon ET(高透明)

どれも比較的簡単に入手可能な樹脂です。
基本的にすべて同じ型を利用し、正確に計量→撹拌→流し込み、の順番で作業しました。

作業手順の写真も撮りましたので一応載せておきます。↓
①↓

①↓

②↓

③↓

エポキシ樹脂ですから主剤と硬化剤をキッチリ計量しよく撹拌(混ぜる)する必要があります。
使うエポキシ樹脂と使用量等で扱い方は大きく違ってきますが今回の使用量(約50〜100グラム)でしたらおおよそこんな感じの使い方です。

①正確に重さを計量する。
特に重さが100グラム以下の場合0.1グラムの単位で計量するべきです。 ですから電子計りは必須の道具になります。

②よく撹拌する。
私の場合約5分ヘラでかき混ぜます。 これは混ぜ方や容器、ヘラによっても変わりますからまぁだいたいですね。

③流し込む。
流してからシリコンの表面や奥まっている部分の空気を針金とかを使い、上に上げてやると気泡の少ない成形品になります。


綺麗に成形できましたね。

3種類の樹脂共に気泡など入ることなくキレイなクリアになりました。
原型のアルテコ接着剤の表面がすりガラスのようにザラザラしたテクスチャーですから、出来上がった成形品も同じテクスチャーですね
ツルッとした表面に樹脂を流すともっとキラキラした感じになります。

3種類の樹脂の使用感と仕上がり。

日新レジン z-1(n)透明型は今回試した樹脂の中では一番流動性が高く、泡抜けも良いような印象でした。 成形品もキレイなクリアに出来ていました。

日新レジン CEP-3は一番流動性が悪く泡抜けもいまいち悪いかと思いましたが硬化するまでの時間が長く、次の日には綺麗に気泡は抜けていました。
ただ完成に硬化するのには3日ほどかかりますし、冬場なら一週間くらいは待たないと完全に固まりません。
リバーテーブル用に開発された樹脂ですから樹脂自体に粘りがあり、強度を付けているのかもしれません。
硬化後の色は自然なクリアでした。

Devcon ET(高透明)は上の2つの樹脂のちょうど間くらいの使用感で、特に扱いづらさはありませんでしたが硬化物が若干紫色に発色している所がマイナスポイントかなと思います。
ただしこの手のエポキシ樹脂はほぼ例外なく時間が経つと黄色に変色します。
ですから最初から少し紫に色を傾けておき黄変したときに相殺出来るように考えられた結果の色かもしれませんね。

 

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