替刃式際鉋の自作(ショルダープレーン)

道具・工具・DIY

替刃式の鉋を改造して際鉋を作ります。
際鉋と言うか作りとしては西洋鉋のショルダープレーンの形になります。
ベースにする鉋はホームセンターやネットショップで売っている格安鉋のホビー鉋です。
以前にこの鉋の記事を書きましたが思った以上に使える安くて面白い道具です。
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まずはベースを調整して直角を出します。
スコヤを当てながらヤスリで削り直角を出していくのですが物が安い商品ですからかなり直角が歪んでいる物もありますので、あまりにも歪みが酷い場合は買い直すか金槌等で叩いて矯正した方が早いかもしれません。


エポキシパテを使い鉋台を埋めます。
そのままの台だと鉄板をコの字に曲げただけのものになっているので補強も兼ねています。
さらにパテが固まる前に鉋の刃をセットして刃の裏側の台の形をパテを押し切る形で作ります。
鉋刃の裏側にppテープ等を貼り付けるとパテと刃がくっつかずに簡単に刃を外せます。(セメダイン エポキシパテ木部用)

そのままの形では手で持ちにくいので木材を貼り付けて少し持ちやすくしました。
木材はエポキシ接着剤でくっつけました。
(セメダイン クイックメンダー30)

↓鉋台の端に刃口を開けます。

緑色で線を書いた部分を鉄鋼ヤスリでゴリゴリ削り落とします。
↓鉋刃もゴリゴリ削り落とします。

刃をセットして削ってみましたが木屑が上手く排出されずに詰まってしまいました。

そこで刃口を少し広げ裏側からテーパーを付けて削り込んでみました。↓

上手く削れました。

さらにガイドを作ってみます。
鉋台の裏側に穴を開けてM4のナットを仕込みます。
少し深めに穴を開けて中にエポキシ接着剤を入れてナットを押し入れます。
この時ナットにはシリコンオイルを塗ったボルトを刺した状態で押し込みます。
硬化後にボルトを外して、余分なエポキシ接着剤を削り落とせばOkです。


ガイドはケヤキを使って作りました。


いい感じのボルトを取り付けて任意の位置に固定出来るようにしました。


思った以上によく削れます。
何だったら木口も削れます。

ところでこのホビー鉋は日本の伝統的な鉋とは違って、西洋鉋の形で押して切る形になっています。
最初作り始めた時には左の際鉋は持っているから右際鉋を作ろうと思い作り始めましたが、よく考えたら押し切りになったら結局左際になるのだと完成してから気が付き、我ながら間抜けな事をしたと思いました。
↑ややこしい説明ですが右際鉋を作ろうとしたが間違えて左際鉋を作ってしまったと言う事です。

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替刃式鉋の使い方 河怡(かわよし)

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