鉋の刃を研ぐのって素人にはハードルが高いです、自分も得意とは言えませんがなんとなくコツと言うか「これやっときゃとりあえず切れる刃になるなぁ」、と言うのがありますので少し書いてみます。
まず研ぐ場所ですがもちろん専用の研ぎ場なんて場所はありませんのでキッチンの水場で研ぎます。
こんな感じの板をシンクにはめ込んで使っています。
裏はこんな形でガタガタ動かないように木の木っ端でシンクに固定しています。
ただ少し力を入れると木がしなるのでもう少し補強なんかは必要そうです。
刃物研ぎで最初に買って練習に使える砥石はダイヤモンド砥石が最適かと思います。
研ぎの練習に一枚使い潰す気持ちで買うといいでしょう。
金属の板にダイヤモンドの粒子がくっついているので砥石の形が狂いません。 下手な人はとにかく力を入れたり変な角度で研いだりするので砥石の形状がすぐに変わってしまい、その都度砥石の形状修正をしなくてはいけません。 なのでダイヤモンド砥石が練習には最適かと思います。
ある程度ダイヤの粒がすり減ってきて刃が研ぎにくくなったら他の砥石の修正用に使い回せるので最後まで無駄になりません。
ある程度研ぎ方が上達してからも粗削りはダイヤモンド砥石で十分ですし。
ダイヤモンド砥石150番で磨いた鉋の刃です、ざりざりですね、別にこれ木を削っても削れますがさすがにこのまま使うのはまずいので少し番手を上げます。
次に使うのはいきなり1000番です。
シャプトンの刃の黒幕シリーズを使います。 この砥石は非常に高価ですがとても扱いやすいので重宝しています。 DIYで使うレベルの使用でしたら10年くらい使えそうなので高くても買う価値はあります。
シャプトン刃の黒幕は水に漬け込む必要が無くて、少し水をかけるだけなのでとても便利です、よく削れるしあまり砥石が減らないのもポイントが高いですね。
時々はダイヤモンド砥石を使って平面を出してやりましょう。
まぁダイヤモンド砥石もほとんどの商品が完璧な平面など出ていないのですがそれを言い始めると何を信用したらいいのかわからなくなるので置いときましょう。
でもあまりにも狂っているやつは使わないほうが無難ですね。
いきなり1000番に上げたからか今ひとつパッとしないですね。
次は4000番です。
4000番まで番手を上げたら裏を出します。
うまいこと研ぐと手を離しても自立したりします。 無駄なスキルですがこれが出来たら素人から片足だけ抜け出せたような気分になります。
最後に油を少しだけ塗り込みます。
別にオリーブオイルにこだわらなくってもサラダ油とかの安いのでいいかと思いますし、専用の油なんかも売っていたりします。
微妙な輝きの刃になりました。
しかし時間が無い中で趣味のDIYを楽しむのであればこれくらい手抜きして研がないと肝心の工作する時間がどんどんなくなってしまいます。
それならある程度切れる刃を目指した方がよほど幸せなのではないかと思います。
と言うか替刃式買えよと、なりますね。
コメント
サラダ油は水分を吸うと言うかサラッとしていなくて長期保管した時に不具合出る事が多いかも知れません。
そうなんですね、勉強になります。
やっぱり専用の刃物油とか買った方がいいかもですね。