漆は全く初めてなのですが漆芸を勉強していた友人がいましたので聞きかじった情報だけで漆芸に挑んでみます。
ベースとなるお皿は専門職ならば旋盤を使ってサクッと仕上げてしまうのでしょうけども私は旋盤など扱えませんから馬鹿みたいに手彫りしました。
使った木材はアガチスです。
柔らかく加工性が良いと思いアガチスをチョイスしましたがめちゃくちゃ彫りにくくて後悔しました。
まぁ今回は漆の事を書きますからお皿の形の出し方なんかのお話はは省きます。
ます木でできたお皿をしっかりサンドペーパーで磨きます、最低でも♯300番 出来れば♯400〜600番くらいまで磨いたほうが良いらしいです。
この時に傷があると最後まで後悔するとの事です。
ちなみに私は♯320番まで磨きました。
用意する道具
生漆(素人なので安い物でok)
紙コップ
新聞紙
ウエス
ビニールの薄手袋
筆(豚毛とかの硬めが良い)
まずは紙コップに生漆を適度に入れます。
お皿に塗ります。
全体にまんべんなく塗ります。
この時絶対に新聞紙を引いて手袋をしましょう。
生ゴミのような独特な匂いがしますがこの匂いでもカブれる人がいますので匂いも注意です。
2〜3分放置すると木が漆を吸い込んで艶が消えてくる部分が出てきます。
そこにまた漆を塗り込みます。
なるべく最初に染み込ませる方が良いそうです。
↑20〜30分なじませたらウエスで拭き上げます。
この時はしっかり拭き上げるというか拭きムラが出ない程度に軽くふきあげます。
後は放置。
なんとなく艶のない漆色のお皿になりました、真冬とかでカラカラに乾燥していなければそのままで固まります。
最初の塗から一日後、冬以外なら生漆は固まりますので軽くサンドペーパーで磨き上げます。
今回は♯400番を使いました。
そしてもう一度生漆を塗ります。
そして拭き上げます。
今回は前回よりもきっちり拭き上げまた一日放置です。
鈍く光りだしました、色も木の木目に合わせていい感じのグラデーションになってきました。
後は毎日塗って拭いての繰り返しになりますがホコリが混入したりムラなどが出てしまった場合は♯2000くらいのサンドペーパーで磨いて綺麗にします。
私の場合は細かい番手のスポンジヤスリを所有していたのでそれで磨いてホコリ等は除去していました。
もう途中からは紙コップに取るのも面倒になってそのままお皿に出してウエスで塗り伸ばして拭き上げていました。
10回くらい塗って拭いてを繰り返すと完成です。
コンパウンド等でさらに磨き上げても良いのですが拭き上げだけでかなりツルツルで綺麗になりました。
漆は必ず加湿して固めるのだと思っていましたが全然普通の温湿度で固まるんだとは知りませんでした。
ただし実際に器として使うのは一月くらい置いてからが無難だそうです。
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