以前も書きましたが鑿やカンナは高額すぎて素人ではなかなかいいものは買えません。
しかし昨今は手作業で木を刻む大工は減りましたからリサイクルショップ等に行けば安値で中古のノミやカンナが投げ売られているのを見かけます。
この中からよさそうな刃物を選ぶわけですが私なりに注意して見ているいるところを書いていきます。
ちなみに私は鑿のブランドとか全然知りません、素人考えですからそのあたりはご容赦下さい。
・刃物の銘の有無
↑丸の中の刻印部分。
安物の鑿は大体銘がありません、ただし安物でも銘があるやつはあります。
・柄が赤樫とか黒檀で出来ている
持ち手の木の部分は大体は白樫ですがいい奴はちょっと赤い赤樫で出来ている事が多い。
着色されたものや手垢で色が濃くなっているのもありますから一概には言えない部分が多いですが。
あと使い込まれすぎて柄が短くなっていたりするのも良品の可能性大
・カツラがキチンと仕込まれている
いいノミはいい職人が持っている事が多いのでカツラがキチンと仕込まれている事が多い。
・裏が三枚裏になっていたり綺麗に研がれている
安物のノミで三枚裏は見たことがありませんし、プロのノミは大体錆びていても裏がきれいに平らになっています。
大体こんなところでしょうか。
あくまで素人考えですが中古で買う場合の参考になれば幸いです。
いろいろ書きましたが結局ベンチグラインダーとかでメチャクチャ熱をかけて研がれたりしている物とかは見分けがつきませんから↑で書いているポイントに合致してもダメなものは駄目、そのあたりはダメ元と思って買う他ありません。
安いので文句を言わずに何本か買ってその中でいいのがあればラッキーと思う事にします。
ところでホームセンターとかで売られているノミはどうなのか? と聞かれますと 使えるノミは殆ど無いと言ってもいいかもしれません。
(使える)と言う尺度は人それぞれですが、少なくとも私は『ノミのカタチをしたモノ』と言う感想です。
あまり切れないしすぐ欠けるし研ぎにくいと言った感じ。
それでも実は以前職人学校に行っていた友人からもらったノミで、結構マトモな奴がありましたからそれは紹介しておきます。
千吉の金賞と言うノミですがホームセンター安く買ったそうです。
これはなかなか使えましたのでそんな博打みたいなノミの選び方は嫌だと言う人はこちらを買ってもいいとおもいます。
よく切れて長切れして研ぎやすかったですね。
ネットで調べると安来鋼の白紙二号を使っているみたいですね、安いのにいい鋼を使っています。
関連記事
中古のノミを再生させる方法(鑿とぎ)
コメント