杉の板が捨てられそうになっていたので貰ってきました。
杉の木は夏目と冬目の木目がはっきりしており柔らかいのが特徴です。 ですが柔らかいから加工が楽なのかと言われるとそんなことはなく私は苦手な木材です。
杉の中でも目が詰まっていて上等な木はまだ加工が楽ですが今回貰ってきた材料は、捨てられそうになっていただけあって超安物です。
しかしよく見ると柾目で赤味も多く何とか再利用してみます。
まずは鉋をかけますが、もともと重量物を運ぶ台に使われていた材料だったらしく細かな砂が木にめり込んでいました。
何とか綺麗に成形出来たのでジョイントカッターで板を繋ぎます。
マキタのジョイントカッタとピーウッドのビスケットジョイナー
繋いだらまた鉋で平面出し。
一生懸命平面を出しても次の日には少し歪みます。
諦めて次の加工に移ります↓
丸鋸を使い木をカットして段かきも作りました。
時間が許せばもっと複雑な仕口を試してみたいですが今回はシンプルに行きます。
木ネジを使い組み上げます。
底板は5.5ミリベニヤを使いました。
基本的合板の木口は好みではないので木口は見えないようにはめ込みます。
ネジ穴を木ダボで隠します。
↑天板は柾目が取れなかったので板目で作ります。
天板はボンドと木ネジで止めましたが↑写真のようにベニヤの木っ端を挟み込んで固定し、ボンドが乾いてからネジは抜いてしまいます。
ネジを抜いた穴に6ミリのドリルで穴を明け丸棒を打ち込みしっかり固定します。
丁番とパッチン錠の取付け
丁番はもっと目立たなく取り付ける物なのですが今回は杉の板の箱ですので大きめの丁番でしっかり固定してやります。
取り付ける場所にトリマーで彫り込みをしてベニヤ板を埋め込みます。
杉の板に直接ネジを打ち込むと夏目の方にネジが持っていかれてズレる可能性があるのと杉単体よりベニヤ板を貼る事で強度も出ます。
パッチン錠も同様にベニヤ板を埋め込んでから取り付けます。
箱を丸鋸で割ります。
一度ボックスにした物を切るほうが箱と蓋とを別々に作るよりも合わせ口が華麗に作れます。
持ち手の部分は切り抜いて下からベニヤ板をあてがって取り付けました。
特に意味は無いのですがなんとなく上に物が置きやすいかなと思っての加工です。
全体にヤスリをかけて完成です。
この後塗装の工程に移ります。
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