槍鉋を自作してみましたので作り方を書いておきます。
木工を趣味で嗜む人でも槍鉋の存在すら知らない人も多いかと思います。
槍鉋についての説明は他のサイトで散々紹介している事でしょうからその辺りは省いて作り方を書いていきます。
作ると言っても鍛冶屋の真似事は出来ません、ですから今回は古い鉄工ヤスリから削り出して作っていきます。
↑いきなり形になっていて申し訳ないのですが、鉄鋼ヤスリを金槌でガンガン叩いて曲げて大まかな反りを作りました。
↑元々はこんな形のヤスリです。
元がヤスリですから刃の硬さは刃物としては申し分ありませんが全部硬い鋼で出来ていますから研ぎ出すのには少し時間がかかります。
↑ベンチグラインダー、ベルトサンダー等で形を作ると以外に簡単に目標の形に整形出来ます。
ただし熱を出来るだけかけないように整形しないと焼き戻されてナマクラになりますから少しづつ削る必要があります。
ディスクグラインダーや包丁研ぎ器なんかでも作れそうですが、個人的にはベルトサンダーがベストに感じます。
↑形になりました。
↑砥石を使い刃を付けていきます。
物凄く難しく思えますがやってみたら案外綺麗に研げました。
カンナやノミを普段ら研いでいれば別に難しい作業では無い様です。
↑柄を作ります。
樫の木を切り出し、エポキシ接着剤で接着しました。
↑形を調整して完成です。
↑早速使ってみましたがかなりよく切れます。
↑木の柄の槍鉋が今回自作した槍鉋です。
売り物と比較しても遜色無く見えるしよく削れるしなかなか満足のいく物が出来ました。
↑上の槍鉋が今回自作した分。
刃に裏すきも作りました。
裏すきを作るのはベンチグラインダーが便利です。
ところで槍鉋を自分のDIYで使用する事があるのかと問われますと、残念ながらまったく無いですね。
なぜ作ったかと問われても、単純に作りたかっただけですとしかこたえようか。
↑個人的にツボサンのヤスリが好きですね。
コメント