鉋台の調整では台直し鉋があると非常に楽に調整が出来ます。
無くても調整は出来ますが持っているとやはり重宝します。
鉋の台の調整方法
↑以前に書いた台直し鉋無しでの調整方法を紹介した記事。
使い方は普通の平鉋の使い方と同じなのですが、刃を出ているか出ていないか分からないくらいわずかに出す、と言う所がポイントです。
それで鉋の台を削り調整するのですが、削るときの音を聞いて刃の出具合を確認します。
サクッサクッと心地よい音が出ていたらokで、細かい削屑の粉が出てきます。
ところで平鉋の台の調整はどこを削ってどこを残すか、みたいな議論がよく出ますが台直し鉋の台の調整の話はほとんど聞いたことがありません。
「平鉋の鉋台を直すため使う台直し鉋の台の直し方」
と言う初めて聞くと何いってんだコイツと言うような内容の疑問を知り合いの文化財修復技師に聞いてみたところ…
「正しいのかはわからないが全部フラットに削ってるよ」
と言うような回答が出ました。
要約するとこう↓
・台はフルフラット
・刃の角度は28〜30°
・刃口は広め
と言う事になります。
↑の絵の赤い斜線部分をノミで削り落として刃口を広くしないとすぐに粉が詰まる、とのことです。
と言う事で加工しました。
さらに↑のように台の両サイドをトリマーか丸鋸で削り落とすと使いやすいらしいのでやってみます。
あと平鉋の刃に台直し鉋の刃がぶつかりそうで不安なら治具を作るべしと言われましたので作ってみました。
この治具は普通の職人は使わないそうですが私のようななんちゃって職人には便利な物です。↓
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